The Air Combat Tutorial Libraryの動画を勝手に引用、紹介しながら飛行機と操縦の基礎を学ぶ独習シリーズ。
Principlesの12本め。双発機などマルチエンジンの機体の地上での操作を解説しています。
今回は、操縦の基礎というよりはゲーム操作寄りの内容です。
マルチエンジンが単発機より簡単な理由
マルチエンジンの航空機は、タキシングが単発機より容易。
その理由は、左右のエンジン出力を別々に調整できるディファレンシャルパワーが、ブレーキとラダーによる操作を補助してくれるため。
ディファレンシャルパワーとは
ディファレンシャルパワーを使うことでタキシング中の旋回半径をより小さくできる。
旋回外側のエンジン出力を上げ、一方旋回内側のエンジン出力を低く抑えることでコンパクトな旋回が可能になる。
双発機でのタキシングデモ動画
デモ動画ではゲーム(IL-2 シュトルモビク)における2パターンの操作を紹介している。
違いはゲームコントローラーによるもので、スロットルコントロールがひとつの場合と、ふたつの場合。
シングルスロットルでの操作
シングルスロットルコントロールでは、ラダーとブレーキの操作がより重要になる。操作は単発機に近いものとなる。
左右独立してブレーキが掛けられるラダーペダルやキー割り当てが必要。
左右のエンジン出力を個別にコントロールするには、"1"と"2"キーを使ってエンジンを切り替える必要がある。
デフォルト設定では両方のエンジンが選択されている(出力をいっしょに制御する)。
左旋回をコンパクトにしたい場合、"1"キーを押すと左エンジンの選択を解除するので、右エンジンのみが選択された状態になる。
ふたたび"1"を押せば左エンジンが選択され、ひとつのスロットルレバーでふたつのエンジンをいっしょに操作できる。
ゲーム内のキーマップ割り当て変更
途中、ゲーム内でのキーマップ割り当てについて説明。
エンジン1、エンジン2にそれぞれスロットルを割り当てる方法を紹介している。
デュアルスロットルでの操作
デュアルスロットルのコントローラーを使うと、明らかに操作が自然になる。
できればデュアルスロットルがほしい
今回の内容は、飛行の基礎というよりはゲーム上の操作性に寄った内容でしたが、基本的な特性としては実機でも参考になるとは思います。
この動画を見ていて、次にコントローラーを買うときはできればデュアルスロットルにしたいと思いました。それと、ラダーペダルもトゥブレーキが付いているほうが望ましいですね。
いま手元にあるのは20年近く前に買ったCH Productsの3点セットですが、ゲームポート仕様でUSB接続はできないので、買い換えは必須です。
CH Productsのスロットル。これの昔のモデルを所有していますが、USB接続ではないので現在のパソコンには使えません。
シングルスロットルのエアコンバット系シミュレーター用です。
こちらはジェネラルエイビエーション系シミュレーター用のスロットルコントローラ。
CH Productsの製品は、信頼性、耐久性などは定評がありますが、より高精度なコントローラも出てきているので現在の視点だといまひとつ特徴に欠ける感じでしょうか。