YouTubeチャンネルThe Air Combat Tutorial Libraryの動画から飛行の基礎を学ぶシリーズ。
Principlesの6本めは、インバーテッドスピンです。空間認識能力が弱いのか、理解するのに繰り返し視ました。でも飛んでないとすぐ忘れそう。
この記事の目次
インバーテッドスピンとは
背面飛行状態からスピンに入るとインバーテッドスピンになります。
インバーテッドスピンからの回復は、アップライトスピンより容易です。しかし、回転方向の感覚がアップライトスピンとは逆になるので、注意が必要です。
![インバーテッドスピンの解説](https://fslecture.flyingjunk.net/wp-content/uploads/2019/08/fca8d291654159b4c3d17423824ae7e9-400x225.jpg)
アップライトスピンとの回転感覚の違いに注意
インバーテッドスピンへの入り方と抜け方
インバーテッドスピンに入れる
- 背面状態からスピンに入る(アップライトからでも可能)
- アップライトスピンからの回復手順が悪いと、クロスオーバースピンになる。
インバーテッドスピンから抜ける
- スロットルをアイドル状態にする
- 操縦桿を中立にしてエルロンをニュートラルにする
- スピンの方向と反対のラダーを踏む(オポジットラダー)
- 操縦桿を前へ倒して機首を上げる
- ラダーを中立にしてスロットルを開き、水平飛行に移る
![インバーテッドスピンの入り方、抜け方](https://fslecture.flyingjunk.net/wp-content/uploads/2019/08/6aa57e2e8aaf3c86bd1e7dea38cfbf1d-400x225.jpg)
インバーテッドスピンの入り方、抜け方
動画での検証
背面への移行~スピンのエントリー
ピッチアップして迎角をとったあと、エルロンをどちらかに切って背面飛行に入ります。
![インバーテッドスピン 背面状態](https://fslecture.flyingjunk.net/wp-content/uploads/2019/08/224d173ecd0c91857bc4fe1e097e29f9-400x225.jpg)
背面状態からインバーテッドスピンに入る
スロットルをアイドルまで絞った後スティックを前に押して、機首上げ(外部から見て)姿勢を維持するとやがてスピンに入ります。
![インバーテッドスピンの直前](https://fslecture.flyingjunk.net/wp-content/uploads/2019/08/dc617cf7e88955702713274a372b7f03-400x225.jpg)
背面状態で機首を持ち上げるため操縦桿を押す
![インバーテッドスピンへのエントリー](https://fslecture.flyingjunk.net/wp-content/uploads/2019/08/cdf57ce850892a8ad6781d1842b3f0c9-400x225.jpg)
インバーテッドスピンへのエントリー
背面状態で左ラダーを踏むので左主翼がストールし横転開始。外部視点から見ると右側が下がります。
![インバーテッドスピンへのエントリー](https://fslecture.flyingjunk.net/wp-content/uploads/2019/08/384512dee4c4be6e6270015022f3faee-400x225.jpg)
インバーテッドスピンへのエントリー
コックピット視点から見ると、ラダーを踏んでいる方とは反対の右へ横転します。
![インバーテッドスピン 降下中](https://fslecture.flyingjunk.net/wp-content/uploads/2019/08/142e605a44dc409299ad0f060ccc37ad-400x225.jpg)
インバーテッドスピンで降下中
回復
反対方向のラダーを踏み、操縦桿を前方へプッシュしてスピンから離脱します。
機体が背面状態から抜けたら、操縦桿を引いて機首を上げ、水平飛行に移ります。
![インバーテッドスピンでのラダーと回転方向](https://fslecture.flyingjunk.net/wp-content/uploads/2019/08/a33f54eb0d78a591d71acec0a00cfeca-400x225.jpg)
インバーテッドスピンでのラダーと回転方向
オポジットラダーを踏むことでスピンから回復します。
![インバーテッドスピンの回復操作](https://fslecture.flyingjunk.net/wp-content/uploads/2019/08/5943995c014c4444c0dde94aa098db1a-400x225.jpg)
エントリー時とは逆方向のラダーを踏む
インバーテッドスピンからの回復のコツ
- 機首を見て回転方向を確認する
- 旋回傾斜計でも回転方向がわかる
- 操縦桿は引く、押さないこと
- エレベータートリムをアップにすることで回復を助ける
![オポジットラダー](https://fslecture.flyingjunk.net/wp-content/uploads/2019/08/45d70c87d440c3759ea7a535c9da90d2-400x225.jpg)
オポジットラダーを踏んで回復
エルロンの使い方
アップライトスピンではエルロンの説明がありませんでしたが、ここでは登場します。
![エルロンとラダーの操作](https://fslecture.flyingjunk.net/wp-content/uploads/2019/08/33f696b933fd05fccd96ee3da2ccd4ec-400x225.jpg)
アップライトとインバーテッドでは、エルロンとラダーの操作が異なる
インバーテッドスピンの場合
- エルロンとラダーは同じ方向
アップライトスピンの場合
- エルロンとラダーは逆方向
クロスオーバースピン
アップライトスピンからインバーテッドスピンへ移行するような大きな変化をクロスオーバースピンといいます。
- 回復には操縦桿をより大きく押す
- アップライトからインバーテッドに移る
- 回復操作の前に回転方向をしっかり認識する
- 旋回傾斜計で回転方向を確認
![クロスオーバースピンのアップライト段階](https://fslecture.flyingjunk.net/wp-content/uploads/2019/08/5f740c43c9e11c5874fdcd591c2d1329-400x225.jpg)
アップライト段階ではラダーを踏んだ方に横転
アップライトスピンの段階ではラダーを踏んだ方向に横転してスピンに入ります。操縦桿を引いて、エレベーターはアップ状態
![クロスオーバースピン アップライト段階の外部視点](https://fslecture.flyingjunk.net/wp-content/uploads/2019/08/4166c6c51df94c79ecef99c586a796ee-400x225.jpg)
クロスオーバースピン アップライト段階の外部視点
![クロスオーバースピンのインバーテッド段階](https://fslecture.flyingjunk.net/wp-content/uploads/2019/08/4294add913a56b8c14fab5a564d63bac-400x225.jpg)
インバーテッドになるとラダーと反対へ横転する
インバーテッド状態に入るとラダーと反対へ回転。操縦桿は押すので、エレベーターはダウン状態。
![クロスオーバースピン インバーテッド段階の外部視点](https://fslecture.flyingjunk.net/wp-content/uploads/2019/08/58030bdc865af002338e7ef4f5122083-400x225.jpg)
クロスオーバースピン インバーテッド段階の外部視点
![クロスオーバースピンからの回復](https://fslecture.flyingjunk.net/wp-content/uploads/2019/08/e68589b182ccd41130f35a1ecf33571e-400x225.jpg)
インバーテッドスピンからの回復操作