YouTubeチャンネルThe Air Combat Tutorial Libraryの動画から飛行の基礎を学ぶシリーズ。
Principlesの6本めは、インバーテッドスピンです。空間認識能力が弱いのか、理解するのに繰り返し視ました。でも飛んでないとすぐ忘れそう。
この記事の目次
インバーテッドスピンとは
背面飛行状態からスピンに入るとインバーテッドスピンになります。
インバーテッドスピンからの回復は、アップライトスピンより容易です。しかし、回転方向の感覚がアップライトスピンとは逆になるので、注意が必要です。

アップライトスピンとの回転感覚の違いに注意
インバーテッドスピンへの入り方と抜け方
インバーテッドスピンに入れる
- 背面状態からスピンに入る(アップライトからでも可能)
- アップライトスピンからの回復手順が悪いと、クロスオーバースピンになる。
インバーテッドスピンから抜ける
- スロットルをアイドル状態にする
- 操縦桿を中立にしてエルロンをニュートラルにする
- スピンの方向と反対のラダーを踏む(オポジットラダー)
- 操縦桿を前へ倒して機首を上げる
- ラダーを中立にしてスロットルを開き、水平飛行に移る

インバーテッドスピンの入り方、抜け方
動画での検証
背面への移行~スピンのエントリー
ピッチアップして迎角をとったあと、エルロンをどちらかに切って背面飛行に入ります。

背面状態からインバーテッドスピンに入る
スロットルをアイドルまで絞った後スティックを前に押して、機首上げ(外部から見て)姿勢を維持するとやがてスピンに入ります。

背面状態で機首を持ち上げるため操縦桿を押す

インバーテッドスピンへのエントリー
背面状態で左ラダーを踏むので左主翼がストールし横転開始。外部視点から見ると右側が下がります。

インバーテッドスピンへのエントリー
コックピット視点から見ると、ラダーを踏んでいる方とは反対の右へ横転します。

インバーテッドスピンで降下中
回復
反対方向のラダーを踏み、操縦桿を前方へプッシュしてスピンから離脱します。
機体が背面状態から抜けたら、操縦桿を引いて機首を上げ、水平飛行に移ります。

インバーテッドスピンでのラダーと回転方向
オポジットラダーを踏むことでスピンから回復します。

エントリー時とは逆方向のラダーを踏む
インバーテッドスピンからの回復のコツ
- 機首を見て回転方向を確認する
- 旋回傾斜計でも回転方向がわかる
- 操縦桿は引く、押さないこと
- エレベータートリムをアップにすることで回復を助ける

オポジットラダーを踏んで回復
エルロンの使い方
アップライトスピンではエルロンの説明がありませんでしたが、ここでは登場します。

アップライトとインバーテッドでは、エルロンとラダーの操作が異なる
インバーテッドスピンの場合
- エルロンとラダーは同じ方向
アップライトスピンの場合
- エルロンとラダーは逆方向
クロスオーバースピン
アップライトスピンからインバーテッドスピンへ移行するような大きな変化をクロスオーバースピンといいます。
- 回復には操縦桿をより大きく押す
- アップライトからインバーテッドに移る
- 回復操作の前に回転方向をしっかり認識する
- 旋回傾斜計で回転方向を確認

アップライト段階ではラダーを踏んだ方に横転
アップライトスピンの段階ではラダーを踏んだ方向に横転してスピンに入ります。操縦桿を引いて、エレベーターはアップ状態

クロスオーバースピン アップライト段階の外部視点

インバーテッドになるとラダーと反対へ横転する
インバーテッド状態に入るとラダーと反対へ回転。操縦桿は押すので、エレベーターはダウン状態。

クロスオーバースピン インバーテッド段階の外部視点

インバーテッドスピンからの回復操作