操縦

アップライトスピンに入れちゃえ

YouTubeチャンネルThe Air Combat Tutorial Libraryの動画を視ながら飛行の基礎を学ぶ独習シリーズ。

Principlesの5本めは、アップライトスピンです。

スピンはちゃんと練習したことがなかったのでじっくり見ました。

動画ではフラットスピンやアクセレーテッドスピンについては特に出てきませんが、この動画に合せてWebで勉強しました。参考にしたページは記事の最後で紹介しています。

 

スピンの定義

左右どちらかの主翼がストールして揚力を失い、ヨーが発生するとスピンに入る可能性があります。

ヨーが発生することで一方の主翼の抵抗が増えると同時に揚力がさらに低下して左右のバランスが崩れます。

片翼がより大きくストールした結果、コークスクリュー(渦巻き)状に降下していく状態がスピンです。

スピンの基本について

片方の主翼がもう一方より大きくストールするとスピンに入る

 

ポイント

スピンについては両翼ともストールしている状態と説明している場合と、片翼だけストールしている状態と説明している場合があります。
この動画では両翼ともストールしているが、一方のほうがより大きくストールしている状態と定義しているようです。

 

スピンへの入り方と抜け方

スピンに入れる

  1. 操縦桿にめいっぱいバックプレッシャーを掛けて、ストールさせます。
  2. ストールに入ったところで、回転したい方向のラダーをめいっぱい踏みます。

ココがポイント

操縦に失敗してスピンに入るのではなく、意図してスピンに入れています。

 

スピンから抜ける

  1. スロットルをアイドル状態にします。
  2. 操縦桿を中央にしてエルロンをニュートラルに保ちます。
  3. スピンの回転方向と反対のラダーを踏みます(オポジットラダー)。
  4. 操縦桿を前に押して機首を下げます。
  5. ラダーを中立にしてスロットルを開き、その後徐々に水平飛行に移ります。
スピンの入り方と抜け方

スピンの入り方と回復法

スピンの準備

スロットルをアイドルにして操縦桿を引くとストール

スピンの初期段階

ストールしたらラダーをどちらかに踏むとスピンに入る

回復操作

オポジットラダーを踏み操縦桿はニュートラルにして回復

 

スピンの3段階

初期(Incipient)

2回転ほど機体がフル回転(横転)します(平均的な場合)

安定期(Developed)

初期状態のあと、回転率や対気速度、降下率が安定した状態になります。

くるくる周りながら落下していく状態です。

回復(Recovery)

復元操作を行ってから水平飛行に戻るまで。

スピンの3段階

スピンには3つの段階がある

 

初期段階での復元操作((Incipient Phase)

  • 素早くオポジットラダーを使う
  • 安定期に入る前に回復させる

ココがポイント

回復の操作自体は、すべての段階で同じのようです。

リカバリーの基本操作

回復操作はすべての段階に共通

動画の検証 - 初期段階

初期段階でのスピンの動きを外部視点で見ると、操縦桿を引いてピッチアップした状態から、機体軸を中心に横転しています。片翼の揚力がなくなるためです。

このとき1回目の横転に入る瞬間はまだ機首が上を向いていますが、半回転した時点で機首が下向きになっています。

動画のこの場面では1回転半横転します。

この段階でスピンを止めるのが初期段階でのリカバリーのようです。

初期段階からのリカバリー

スピン初期段階からのリカバリー

 

安定段階からの復元操作(Developed Phase)

  • スピンが安定した状態
  • スタンダードな手順で操作する
  • 不適切な操作はセカンダリースピンを引き起こす
  • エレベーターをダウンにすると回復を助けてくれる

動画の検証 - 安定段階

外部視点の動画によると、スピンが安定期に入ると機首が斜め下を向いた状態で大きな姿勢変化がなくなります。

スピンの回転軸はストールした側の主翼あたりにあって、そこを中心にぐるぐる螺旋を描いて降下しているようです。

回転速度や降下速度なども一定の状態です。

回復の操作は初期段階と同じで、オポジットラダーを踏んで、エルロンはニュートラルにします。エレベーターはダウンにすることで回復しやすくなるようです。

エレベーターをダウンにすることで、最後は機首が真下に近くなります。

安定したスピンからのリカバリー

安定したスピンからのリカバリー

ココがポイント

機首の向きが下向き45°付近のときをノーマルスピン、真下に近いときをアクセレーテッドスピン、45°より大きい(水平に近い)ときをフラットスピンといいます。

 

回復の失敗~セカンダリースピン

スピンからの回復に失敗して反対方向のスピンに入ることをセカンダリースピンといいます。

  • 回復手順を適切に行う
  • 操作を長すぎないように注意する
  • 操作を滑らかにする
  • クロスオーバースピンについてはインバーテッドスピンの動画で紹介

動画の検証 - セカンダリースピン

安定したスピンから復元するとき、オポジットラダーを踏んだままにしてニュートラルに戻さず、さらに操縦桿にバックプレッシャーを掛けると最初とは反対方向のスピンに入ります。

水平まで引き起こしたらラダーをニュートラルにし、操縦桿のバックプレッシャーを緩めて迎角が大きくなりすぎないようにします。

セカンダリースピンを避ける

セカンダリースピンの回避法

 

アップライトスピンからインバーテッドスピンへ

最後にクロスオーバースピンという単語がでてきますが、これについては次のインバーテッドスピンの動画で紹介されるようです。

なお、スピンについてはAerobatic Channelというブログで詳しく考察されています。
目を通しておくと理解が深くなります。

Spinを考える 1 | Aerobatic Channel

 

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