マイクロソフトフライトシミュレータ復活のニュースを目にして、ずいぶん久しぶりにフライトシム熱が高まってきたので最新事情を調べてみました。
この記事の目次
久々のフライトシム熱
15年ぶりぐらいにフライトシム復帰をめざしているワタクシですが、当然最近のソフト事情に疎いので、どれを選べばいいのかが非常に高いハードルです。
昔はGSCのF/A-18 HornetやSpectrum HolobyteのFalconシリーズ(MicroProseに売却される前)で飛んでおりましたが、基本ゲーム性の強いヤツはあまり好みではない。飛ばすだけでもひと苦労するようなヤツが好き。うまく飛ばせるかどうかは別としてね。
ジェネラルエイビエーションもいいが、ウォーバードでのエアコンバットもやりたい。
ということでざっと調べたところではDigital Combat Simulatorというヤツがよさそうです。
ただし、こいつ基本セットであるDCS Worldというのは無料だが、飛ばせる機体は2機だけ。その他はモジュール式で機体やミッション、テレイン(地形マップ)などは個別に購入しなければならない。
しかも、すでにかなりの数がリリースされているのでどこから手を付けるかは大問題なのであります。
そこで、動画での学習とは別にDSCの情報を追っかけるコンテンツを作ることにしました。
DCSについてさっそく付け焼き刃でお勉強
Digital Combat Simulatorというのは、戦闘ゲームを繰り広げるためのベースとなるプラットフォームみたいなもののようです。
詳しいことはまだわからんけど、その辺は追って補足していくつもりです。
DSC自体は無料でプレイできるんだけど、前述の通り、すぐにプレイできる機体は2つだけ。現用機がスホーイSu-25T、そしてWWⅡ中のレシプロ単座戦闘機P-51の複座練習型であるTF-51です。
TF-51は練習機なので武装は取っ払ってあり、空戦はできません。
DSC自体実機通りの操作手順を踏まないと離陸できないようなハードコア仕様らしいので、飛行訓練までたっぷり楽しめるとしても、その先どう行くべきかいちおうあたりだけはつけておきたい。
ということで、DSCの世界を構成するモジュールについてざっと調べてみました。
DSCの公式サイトを見ると、Productsメニューの内容が次のように分かれています。
- Planes
- Helicopters
- Terrains
- Campaigns
- Others
Planes(機体)
固定翼機、いわゆるヒコーキを選びます。操作のリアルさなどでちょっとした差があるようですが、その辺は追って詳しく紹介したいと思います。
現用ジェット戦闘機からMig-15のようなオールドタイマーまでよりどりみどり。中には、エアロバティック用なのか複葉機も見うけられます。
このへん、機体の知識も相当にアップデートが必要です。
ウォーバードは、P-51D、Bf-109K-4、Spitfire Mk.Ⅸ、Fw-190D-9と大戦後期の高性能版に偏った印象。
ラインナップ的には満足とはいいませんが、基本的にフォッケ好きのワタクシとしてはドーラを選べるのは吉。できればF6Fと零戦52型ぐらいは追加して欲しいところですが、このへんは地形マップやキャンペーンとの関係もありそうです。先の楽しみにとっておきましょう。
機体についてはラインナップだけまとめた記事を後日アップします。
Helicopters(ヘリコプター)
ヘリは詳しくありません(興味もありません)。
この記事を書いている時点で、SA342、UH-1H、M8-MTV2、Black Sharkの4機種が選べます。
Terrains(地形マップ)
ペルシャ湾、ノルマンディ1944、ネバダ テスト&トレーニングレンジの3タイプがあります。
ペルシャ湾(Persian Gulf)は現用ジェットの空母艦載機用でしょう。
ノルマンディ1944はWWⅡのノルマンディ上陸作戦前後の航空戦用でしょうね。ウォーバードが大戦後期のものばかりなのは、このマップとの絡みだと思われます。
裏を返せば、バトルオブブリテンとかスツーカに乗って電撃戦やりたい人にはまったく向かないラインナップだってことですね。もちろん太平洋や北アフリカでの戦いなんかも今のところできません。
ネバダ テスト&トレーニングレンジは北米ネバダ州のネリス空軍基地を中心としたエリアです。DCS関連でNTTRという略語が出てきたら、このマップのことです。
DCSで大事な点として、機体モジュールと地形モジュールをセットでインストールしないとプレイできないのがかなりあるようです。
注意ポイント
そんなわけなので、DCSを額面通りの無料ゲームだと思っていると、スタートに意外にお金がかかります。ただし、昔のように機種ごとに新作ゲームを一本一本買っていったり、そのつどソフトの基本操作を覚えるのに比べると安上がりかな。コントローラ(ジョイスティック)のセッティングがいちどで済みそうなのも影ながらちょっとした魅力です。
Campains(キャンペーン)
キャンペーンはいくつかのタイプに分かれるようです。
たとえば、Spit Mk ⅨやP-51Dといった機体向けには、史実に準拠して大戦中の作戦を消化していくシナリオが用意されています。
A-10C用だとBasic Flight Training CampaignやAdvanced Aircraft Training Qualification Campaignという、機体とウェポンシステムの操作に習熟するための認定試験みたいなキャンペーンもあります。
中でも個人的にいちばん興味をそそられるのは、F-5E用に用意されている、Aggressors Basic Fighter Maneuvers CampaignとAggressors Air Combat Maneuver Campaignのふたつ。名前からして、どうやら空戦の基本を学ぶためのキャンペーンのようです。
このAggressorsシリーズ(?)はほかにもF/A-18CやF-15C用がありますが、どちらもBFMつまりBasic Fighter ManeuverだけでACMがあるのはF-5E用だけです。
なのでフライトシムリハビリ用としてはF-5Eで始めるのがいいかなぁ、と思っている次第。F/A-18Cもキャリアオペレーションがあれば魅力的なんですが、Webを読む限りNTTRのマップを使うようなので期待薄というか、まぁ後回しでいいかなと。
ちなみに、こういったキャンペーンをやるには、機体+マップ+キャンペーンの3つのモジュールを購入する必要があります。
たとえばF-5EのBFMをやるには、F-5Eの機体モジュール、NTTRのマップ、そしてBFMキャンペーンを買いそろえないといけません。次にACMへ進もうと思ったら、F-5E用ACMキャンペーンを追加するだけですみますが、そこからさらにF-15CでのBFMをやるにはF-15Cの機体モジュールとF-15C用BFMキャンペーンモジュールを追加購入することになります。NTTRのマップは流用できます。
Other(その他)
Otherには今のところNS 430 Navigation System、WWⅡ Assets Pack、Combined Armsの3つがあります。
このうちWWⅡ Assets Packは第二次大戦中の戦車や軍用車両、船舶などのセットです。記述を読むとNomandy 1944だけでなく、その他のマップでも使えるみたいです。
なお、Normandy 1944マップとWWⅡ Assets Packをセットにしたバンドルパッケージもあります。いずれウォーバードに乗るようになったら、これは買いそう。もっとも基本、空戦だけやっていたい人で対地攻撃には興味ないんですが。
Combined Armsはどうも地上部隊を指揮するモジュールっぽいですが、詳しいことは実際にプレイしてみないとわかりそうにありません。
世界が広すぎて追い切れない!
というわけで、とりあえず自分が興味あるところだけ拾ってまとめてみました。すごく偏っているので役に立たないという人もいるとは思いますがそこはご容赦を。
とにかく、空戦の基本をみっちり学べそうな、F-5EのBFMとACMにそそられるんですが、残念ながらこのふたつのキャンペーンの詳細は、公式サイトだけではわかりません。
そこで他のサイトに情報が載っていないか探してみました。
次の記事ではこのふたつのキャンペーンの概要を紹介します。
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DCSのF-5E用BFMとACMキャンペーン
DCS(Digital Combat Simulator)を本格的にプレイするには機体を選ばないといけませんが、さらに地 ...
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